「木版館」と「せせらぎスタジオ」

このサイトにある版画はすべて手作りです。「木版館」と「せせらぎスタジオ」両方共、デービッドが出版していますが、制作者は幾分異なります。では、詳しく説明しましょう。

せせらぎスタジオ

「せせらぎスタジオ」はデービッドの工房の名前です。 2000年に、ちょっとした縁でこの家(右の写真)を購入することになり、やっと自分の工房を持つことができるようになりました。

構造体のみであった地下2階を、木版画制作の合間を縫って部屋に改造したのです。下の写真は内部から眺めです。真下には川が流れ、夏は窓を開けてせせらぎの音を聞きながら仕事をします。

 



さて、伝統木版画は、彫師と摺師の分業ですが、デービッドは両方を自分でします。どちらの技術も、高い水準を保っていることを誇りにしています。加えて、企画運営をする版元も自分なので、完全に一人で経営しています。

もうひとつの特徴は、作品が集として販売されることです。毎年テーマが決まると、一年をかけて制作したものが集として完成します。

 

このせせらぎスタジオで作られてきた作品は次のようになります。

  • 「百人一首版画シリーズ」 (1989 ~ 1998) : 10作毎の集が10集
    • 初摺 約100セットを制作
    • 追い摺 約50セットを制作
  • 「摺物アルバム」 (1999 ~ 2003) : 10作の集が5集
    • 毎年約200セットを制作
  • 「四季の美人」 (2004) : 4作の集
    • 約200セットを制作
  • 「版画玉手箱」 (2005) : 24作、飾り箱に収納
    • 約200セットを制作
  • 「版画小品集」 (2006) : 10作、飾り箱に収納
    • 約100セットを制作
  • 懐月堂安度の掛軸 (2006 ~ 2007)
    • 約100本を制作
  • 「自然の中に心を遊ばせて」 (2007 ~ ) : 全12冊(予定)、版画が冊子に挿入されている
    • 約200セットを制作

どの作品にもデービッドのサインが入り、エンボスの印が入っている


百人一首シリーズ
 

その他の作品 ...
 

最後に最も大事な点は、こういった作品集をお求めいただく方々を、デービッドは「お客様」ではなく、「収集家」あるいは「支持者」と考えていることです。自分の活動に理解を示し、協力してくださる方々と考えています。ですから、季刊誌で近況をお知らせし、新年には手作りの版画をお送りします。

「せせらぎスタジオ」を通しての版画制作はこれからも継続しますが、新たに加わったのが……

木版館


Shinkichi Numabe
伝統木版画は、版元(出版者)の指示のもとに、彫師と摺師が分業で制作をしていました。この伝統は現在も続いています。「せせらぎスタジオ」では、デービッドがこの両方を自分でしますが、こちら「木版館」では、他の摺師にもお願いしています。


Ueda Shingo
 

また、こちらでは、単品販売をしています。伝統木版画の美しさを、ひとりでも多くの方に知っていただきたいという願いから、品質の高さを考えると、かなり手頃な販売価格に抑えてあります。

そして、ここで販売する版画には、下の写真のようなエンボスマークが付いています。

木版館の商品には、復刻版と現代作家のオリジナル版とがあります。


Design by Harunobu

Print by Gary Luedtke
 

以上、お分かりいただけましたでしょうか。要は、「せせらぎスタジオ」からはデービッドが百パーセント一人で制作した作品が、「木版館」からはデービッドが出版する商品が販売されている、ということです。

いずれの作品をお選びになっても、そのすぐれた品質にきっと御満足いただけるものと存じます。